乗車体験記 激安高速バス・福岡⇒東京線
2006年7月13日 、福岡から東京まで「ロイヤルエクスプレス」に乗車した。
この類のバスは、いわゆる「ツアーバス」と言われるもので、
建前上はツアーとなる。
したがって路線バスとは違い、ツアーと称して、ネット上で激安価格で募集する
形態をとる。
俺の場合、突然、東京行きの事態が発生し、「楽天」で高速バスを物色していたところ
偶然見つけたものである。
で、通常、西日本鉄道㈱が運行している「はかた号」が15,000円
楽天で見つけた「福岡⇒東京線」が10,400円
かくして俺は、この高速バス（ツアーバス）の乗客となった。
福岡発15：00 → 新宿6：30、東京駅7：00 TDL8：00
という運行スケジュールだ。
実際に乗車すると、担当しているバス会社は「ささぐり観光」であった。
団体旅行という建前だろう。
バスの設備は、三菱ふそうのスーパーハイデッカー車で夜行仕様車だから必要十分だ。
しかも、いちおう「ロイヤルエキスプレス」というご立派な名前まで付いていた。
まあ実は名前の後から付いてくるものだから、これはこれで良しとしよう。（笑）
乗車してからはじめて知ったのだが、途中、小倉・広島・福山で集客するとのこと。
てっきり福岡から直行と思っていたのだが、意外であった。
15時になり、定刻に博多駅を発車。
乗客は8人ほどだ。
せめてマイクで案内して欲しいが、全くの無言だ。
博多駅東からすぐに福岡都市高速に登り、一路北九州へ。
約1時間ほどで北九州は小倉駅の裏口に到着し、数名の乗車があった。
小倉からはナント一般道で門司港まで走り、高速道路へ。
すぐに関門橋をわたり、バスは広島を目指す。
広島県庁（そごう・広島バスセンター前）、広島駅（裏口）と停車し、座席は8割方埋まった。
20時50分に広島を発車すると、福山へ。
いちおうETC対応車だった。 ノンストップで料金所を通過するのは気持ちの良いものだ。
約1時間30分で福山着。
3名ほどの乗車があり座席は26人ほど。
夜行仕様車なので満席でも30名ほどだから、なかなかの乗車率だ。
やっと集客を終え、東京を目指すことになる。
しかし、夜行仕様車というのは、一般の高速バスよりも馬力があるのか、
がんがんと追越をかけていく。気持ちよいくらいに。
運転手さんに聞いてみると、これでも給油なしで東京まで走れるのだという。
西鉄の「はかた号」は途中で給油していたので、燃料タンクが大きいのだろうか。
500リットルタンクを装備しているとのことだが、俺には良く分からない。
岡山県に入ったところで、いったん休憩し、次の休憩地は、午前1：30ごろに
岐阜県の養老だという。
さすがに養老に着くとおなかがペコペコだった。
そのあとは爆睡してしまったのでよく分からないが、眠たい目をこすりながら東京に到着。
運転手さんはTDLまで行き、夜に福岡へ走り、もう一度、福岡⇔東京を往復して
やっと一行程終わるのだという。
大変だが、頑張っていただきたい。
バスが夜行仕様だったこともあり、乗った感覚は西鉄の「はかた号」と
大差なかった。
ただし乗るほうとしては、10,400円の価格は魅力的なのだが、
高価な夜行仕様車を使い、500リットルほどの軽油、路線バスより高い50,000円ほどの
高速代+2名の人件費。
これで合うのだろうか？と心配になるが、できる限り運行を続けて欲しい。
若者の味方として。
